トヨタ・100系ハイエースの内外装・エクステリア装備の故障解説。
100系ハイエースの装備の中で最も魅力のあるアイテム、それが大型サンルーフを3箇所もルーフに武装させたトリプルムーンルーフだ。
そのムーンルーフのセカンド・サードムーンルーフを作動させようとすると、「カチッカチッ」というスイッチの音のみが聞こえ動かなくなってしまう症状。
この原因は、年数が経過し、ムーンルーフガラスの周りについているゴムが劣化した状態で、雨が降ったり洗車した後、水分がボディーとガラスの間に残った状態で、ルーフが灼熱地獄になると、サンルーフガラスの回りのゴムとルーフの鉄板が固着してしまうからである。

一度固着してしまうと、モーターの力で自力復旧は不可能となる。
ちなみに総合病院→ディーラーに持ち込むと、モーターからサンルーフレールまでそっくり交換されて高額な治療費を請求される場合がある。
ちなみに新車から3年経過後ぐらいから、ゴムの劣化が起きるので、保険(保証)も効かない。

でも治療法は至って簡単。
写真のボルトを中間部まで緩め、下から手の平で突き上げるように押し叩くと、ルーフからガラスが剥がれ、元通りに開閉が可能となる。(サードムーンルーフも同じ要領)
日々のケアとして、雨降り、洗車の後は差動チェックを行おう。
そしてファーストサンルーフは内側部を開けて走行すると、「ヒュー」という風きり音が必ずと言っていいほど聞こえてくる。(あまり内側部を開けて走行する人は少ないので気づかない人も多いが・・)
この症状が出た場合。留め金フック部の調整で直るのだが、以外に治療時間がかかる厄介な病気だ。
■100系ハイエースの故障